あなたも必ず経験する
相続のキホンの“キ”

著者紹介

久恒 三平(ひさつね さんぺい)
出身:大分県中津市
出身高校:大分県立中津南高校
出身大学:中央大学
弁護士登録:平成元年(司法修習41期)
元東京水産大学(現東京海洋大学)講師
元日弁連交通事故相談センター嘱託

<現在>
・東京地方裁判所 民事調停委員
・法務省 人権擁護委員
・自治体や企業の顧問弁護士

書籍情報

著者:久恒 三平 著
発売日:2018年11月13日
ISBN:9784344919730
価格:本体1,000円+税
仕様:A5・172ページ

目次

■はしがき ■はじめに ■相続の全体図

序章 相続問題の全体像と相続法の大改正
この章のポイント

第1章 法定相続人と法定相続分
1 法定相続人
(1)法定相続人とは
(2)相続人以外の親族の相続人に対する特別寄与料請求
(3)相続人不存在と特別縁故者からの請求
2 法定相続分と配偶者居住権
(1)法定相続分
(2)配偶者短期居住権と配偶者長期居住権の新設
3 相続放棄
4 相続欠格と相続人の廃除
この章のポイント

第2章 遺言と遺留分
1 遺言の意義
(1)遺言の意義
(2)遺言の重要性
(3)遺言の留意点
2 自筆証書遺言と公正証書遺言
(1)自筆証書遺言
(2)自筆証書遺言の法務局保管制度
(3)公正証書遺言
3 遺留分
4 遺言と事業承継
この章のポイント

第3章 遺産分割協議
1 遺産分割協議
2 遺産分割の調停・審判手続
この章のポイント





第4章 相続と税金
1 相続税の申告・納付
2 正味の遺産額
3 相続税対策
(1)基礎控除額を大きくすること
(2)正味の遺産額を少なくすること
(3)暦年課税制度を利用した贈与
(4)小規模宅地等の特例 
(5)相続時精算課税制度
(6)中小企業の自社株式承継についての相続税の納税猶予制度
4 相続税の算出方法と配偶者等の特別控除
この章のポイント

■ あとがき
■ 巻末資料

メディア情報

2018年12月25日 毎日新聞朝刊にて、弁護士久恒三平の新刊書籍が取り上げられました。

2018年05月18日 「朝日新聞朝刊」5月18日(金)13面「私の視点」ページに、久恒の投稿が掲載されました。

読んだ方の感想

文字通りわかりやく正確な案内書で現在多くの人々が求めているところにそのままピッタリあてはまる名著だと思います。
簡潔に要点を摘出した必要かつ十分な内容になっています。
同じことでもこんなに上手に面白くわかりやすく説明できるものかと感服しているところです。 本当に世のため人のためになる良い本ですね。

(弁護士S・K先生)

帯広での講演の往復で読了致しました。
法律と聞いただけでアレルギーですがとても理解しやすく一気に読み終えました。
遺言なんて関係ないと思っておりましたが考えてみます。
自分の思いを残す意義があるように思いました。

(宮司O・M氏)

分かりやすく読み易い本ですね。
久恒先生のご人格が良く表れていると思います。

(弁護士F・M先生)

相続法の大改正がありましたが、先生のご高著を拝読すると、実にわかりやすく簡潔に解説されており、正に目から鱗が落ちました。
それにしても、ご高著の叙述を見ると、先生のご篤実なご性格をそのまま引き写しているかのように感じます。

(弁護士M・T先生)

当家愚妻におきましては、三年前に父が亡くなり、今母の遺言のことで相当に悩まされております。
早速先生の本にとびつきまして熟読させていただきました。
当世随一の遺言・相続の解説であると絶賛しております。愚妻も亡父の相続のときから、三省堂や紀伊国屋に日参しまして素人にも判りやすく読める相続・遺言の本をさがし、十数冊は買ったそうですが、いずれも信じ難いところや、何を書いているのか判らない所があり信用できなかったといいます。
それに比べ先生のご著作は丁寧で判り易く、疑うところもなく、親切で信用できる、こんな本が早くほしかったと断言しております。
改正にも触れられ、妻の権利が堅牢になることも初めて知り得たようです。

(弁護士T・K先生)

お知らせ

2019年1月13日 「自筆証書遺言の方式緩和」が実施されました。

「自筆証書遺言」はその全文を作成者(遺言者)が手書きしなければならなかったのですが、遺産(財産)の目録部分はパソコン等による活字でもよく、さらには銀行通帳のコピーや不動産の登記事項証明書を添付してもよいことになりました。

インタビュー

弁護士 久恒三平の思いから生まれた一冊

自分の経験を活かし、伝えたい

――どのようなきっかけで、相続に着目して執筆しようと思ったのですか?

長いこと弁護士をやってきて、なんとかこの経験を活かして皆さんに伝えることができることはないかと考えた時に、必ず全員に必要となる法律問題は相続だと思ったわけです。親や配偶者だけでなく、兄弟姉妹がいれば兄弟姉妹もだし、相続は一度ならず二度三度と必要になってくる重要な法律問題なのですが、大筋もよくわかっていない、理解していないという方が多いですよね。その証拠に、遺言を書いている人っていうのは少ないですね。そういう方々のために、私の今までの経験を踏まえて伝えることができると思ったのがきっかけです。

最初の本「一番正確で一番わかりやすい相続と遺言と相続税の法律案内」を出そうと思った時は、銀行預金についての相談に来た方がおりまして、法定相続分を請求できると裁判所が認めているにもかかわらず、金融機関が「遺言書はありますか、遺産分割協議書を作ってきてください、そういう書類があるので相続人全員の署名と捺印をしてきてください、そうじゃなきゃ払い戻しすることはできません」と拒否をしたわけです。 そこで私は拒否をするのはおかしいと、裁判では通用しないと、権利や義務を決めるのは裁判所の役割なのに、金融機関はそれを無視しているという実情と、法定相続分で請求できますよということを主張したかったという気持ちがありました。 しかし、その後最高裁が判例変更を行いまして、相続人各自が単独で法定相続分を請求することはできなくなってしまったんですけどね…。そこで内容を変更して出したのが2冊目である「一番正確で一番わかりやすい相続と遺言と相続税の法律案内 改訂版」です。

――なるほど、今回出版したのは新訂版ということですが

ええ、なんとこの後また法改正がなされ、3冊目に出したのがこのページでも紹介している「一番正確で一番わかりやすい相続と遺言と相続税の法律案内 新訂版」です。これは単純に法改正して何が変わったのかっていうことを皆さんにお知らせしたいという思いから出版しました。

事実を丁寧にわかりやすく

――執筆にあたり心掛けたのはどんなことでしょうか

私は学者とかじゃありませんから、細部の点に関する法解釈には精通していません。しかしながら弁護士として知っていることを、皆さんが理解しやすいように、相続の大枠をわかりやすく正確に、丁寧に書こうと、そういうことを心掛けました。
最近は週刊誌とかを見ても見出しが大仰なのが多いじゃないですか。

――ええ、そうですね。

私は本当にそういうことはせず、繰り返しになってしまいますが、大事なことを丁寧に、正確に、わかりやすく書きました。 特に今回のこの新訂版は、まだ法改正したばかりでわからないことが多かったんですよ。参考文献とかもまだないし。なので、自分で法務省の立法担当者に電話をかけたりして聞きました。真実を伝えたいので、そういうところも心掛けました。

「3回も出版することになるとは思わなかった」

――執筆に際して苦労したことなどはございますか?

初めて本を出してからすぐ、2016年12月に最高裁が判例変更を行いまして、相続の際の銀行預金は相続人全員の同意なしでは引き出せないという考え方に変わりました。そこで、変更がされる前に出した私の本も、もちろん出した時は嘘を書いたわけではないですけど、結果的に内容が違ってきちゃったわけなので、改訂版を出しました。
ところがその後の2018年7月、実に40年ぶりの相続法の大改正が起きまして、「配偶者居住権」や「自筆証書遺言の法務局保管制度」等の制度が新設され、さらに「遺留分」制度等が改正されたんですね。そこで、今度はそういった新設・改正された各制度を一連の相続制度の該当箇所に入れ、皆さんにちゃんと知らせたいと思い、新訂版として出しました。
このように、内容が変わったということをちゃんと皆さんに知らせたいと強く思ったから、この短期間で3回も出版することになりましたけど、いくらもともと文章を書くのが好きだったとはいえ、さすがに3回も出版することになるとは思っていなかったので、それが苦労したことですかね。
しかしながらこれは私の使命であるとも思いました。

――使命だと思えるのもすごいです。

国民全員に読んでもらいたい

――苦労して書かれた本ですが、どんな方に読んでもらいたいですか?

それはやっぱり、相続について今まさに悩んでいたり、知りたいと思っている方はもちろんですが、最初にも言った通り相続は国民全員が必要になる法律問題なので、できるだけ多くの方に読んでもらって、理解してもらえたらいいなと思います。
この本のように、相続の全体をわかりやすくトータルに書いている本は他にあまりないと思うので、非常に価値があると思っています。なので、広く皆さんに読んでもらいたいです。

――オススメの部分だったりっていうのは、やっぱり分かりやすく書いたというところですかね?

はい、そうですね。「相続のキホンのキ」とありますが、私にとっては「いろはのい」って感じで本当に全員が読めるような内容になっています。

相続事件はどれもこれも印象的

――これまで多くの相続事件を扱ってきたと思うのですが、その中で印象に残っているものはありますか?

相談に来る皆さんそれぞれ様々な人生がありますから、どれもこれも印象的でして、この本の中にも分かりやすいよう、いくつか事例として載せています。
それ以外で1つ挙げるとすると、公正証書遺言という、公証人が作成してくれる遺言書があって、依頼者がこういう内容の遺言書を作成してほしいとお願いすると、公証人が遺言書を作ってくれるもので、これは遺言書として有効に成立するものとなっています。
しかし、相談に来た方はその遺言書に対しておかしいと言ってきたわけです。話を聞いてみると、公証人が作成した遺言書とはいえ、公証人に依頼した本人が認知症だったそうで、長谷川式の認知症テストってあるじゃないですか。

――質問の答えに対し点数をつけ、認知症かそうじゃないか決めるものですよね。

その結果がとても悪かったそうなんです。相談者は「こんな状態で遺言の内容を考えることができるのか?この遺言書を信じていいのか?」と思い、相談に来たわけです。
公正証書遺言というものは、証人が2人必要でして、この件におきましては司法書士とその司法書士事務所の事務員さんが証人となっており、この遺言書は正しいと言っていました。しかしながら裁判官からもこれはおかしいという結果になりました。
普通だったら認められている公正証書遺言ということで、難しいかなと思っていたところ、問題であるという結果になりましたので、一生懸命やればくつがえるんだということを再度確認でき、印象に残っています。

相談者の話をとことん聞き、考える

――相続の相談に来られる方には、どういった対応を心掛けていらっしゃいますか?

相続の相談に来た方には十分な時間をとって、これまでの一家の歴史なんかをあらいざらい話してもらっています。親や兄弟姉妹などの自分に近しい方たちとの問題になるので、もちろんデリケートな部分というのはありますから、そういうところは丁寧に聞いていまして、それにしっかりと対応したアドバイスを行っています。また、相続について相談に来た方に、この本をプレゼントする場合もあります。

――なるほど、時間をかけてじっくりと聞くんですね。本を書いたことで、相談者の方との向き合い方というのは何か変わりましたか?

相続というものは、相談者の部分的な話だけではなく、その方の歴史などもしっかり聞かなくてはならないと思うわけです。それは本を書いて改めてっていうか、より依頼者の話を聞こうと思うようになりました。
色々な依頼者の話を聞いていくと、「あ、そういうこともあるのか。」と感じることもありまして、じゃあそういう時にはどうしたらいいかと考える際に、やっぱり本を書く上で色々調べたので、その情報を引き出しながら考えていくのが苦ではないというか、面白いといったらあれですけど、そう思うようになりました。

――本を書いたことで、より依頼者の話を聞こうと思ったというのが、とても心に響きました。

相続について知ってほしい

――では、最後になりますが読者へのメッセージをお願いします。

遺言書がなかったら、相続人を全員揃えて1から考える必要があり、決めたことに対して全員の署名と実印が必要となります。これはとても大変ですよね。そのことからも、国民全員が遺言書を書くべきです。書くだけで、こんなに大変なことをせず簡単にスムーズにいきますから。
手前味噌ではありますが、この本は本当に正攻法で、全体的にわかりやすく書いてあり、国民全員が読める一般の体系書のようなものであると思っています。まったく奇をてらっていませんし、まともな本です。しかし、まともな本だけどそんなに堅苦しい文章にはなっていないので読みやすく、一読すれば相続についての大筋を理解できるような内容になっていると思いますので、相続について大筋を理解して、そして遺言も是非書いていただけたらと思っています。

――本を通して相続についての理解を広め、相続問題に直面した時に困ってほしくないという強い気持ちが伝わってきました。ありがとうございました。

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